花天月地プロジェクト
KatenGetch Project (YMC Inc.)
ポーランド黙劇ワークショップ
--SPIRITS OF BODY!--「黙劇のススメ」
 ~身体で語るポーランド・マイム・ワークショップ~
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提携 シアターXカイ

内容(予定) Spirits of body撃即興劇、パントマイム・テクニック、定形黙劇(Type mime)、無から無限の動きへの有機的ボディ・エクスプレッション、舞台における身体調整(staging)など

●講師:さとうゆみ 俳優・ポーランド在住(プロフィール後述)

●対象者:俳優、パフォーマーはじめ、身体表現に意欲・悩みなど関心のあるすべての方。経験は問いません。

●日時 / 2017年11月27日(月)-28日(火)
      18:30~21:30 (両日とも)

●場所 / ギャラリー・カイ
〒130-0026 東京都墨田区両国2丁目10−14
http://www.ryogoku-city.co.jp/access/

●参加費/ 1日 2500円  2日間 4000円
     ※どちらか1日のみ参加もできます
         
●主催: かもめの会/花天月地プロジェクト
提携 : シアターX(カイ)
協力:さとう企画

企画:山崎哲史(花天月地プロジェクト)

●申込方法/ katen◎aol.jp (◎を@に変えてメール)
またはチラシ画像のQRコードから 申し込みください。
  

☆☆☆☆☆さとうゆみ略歴☆☆☆☆☆

福島県白河市出身、ヴロツワフ市(ポーランド)在住
マイム俳優 指導者 イベント会社「さとう企画」代表。

さとうゆみ公式ホームページ
http://www.mymime.sakura.ne.jp/

「ブリキの自発団」、「唐組」などの小劇場で下積み修行後、1999年よりマイム役者への転向を図る。「汎マイム工房」代表、あらい汎に師事 学校公演・ソロマイム・多くのミュージシャンとコラボレートを重ねる。

2008年よりポーランドマイム研修のため4度渡航、2015年より活動拠点をヴロツワフ市(※1)に移し、俳優として就労許可を取得。

より演劇的で繊細なマイム劇、指導法を追求するため活動拠点を中欧ポーランドに移す。

同年より、60年の歴史を誇る「トマシェフスキ・州立パントマイム劇場」のトップ女優、教師、ダンサーであったカシャ・ソビシェフスカ女史(※2)に師事。
中心メンバーとして、複数の作品に出演中。(劇中、日本語・ポーランド語の童謡も歌う)
「ワルシャワ国際マイムフェスティバル」ほか、ヨーロッパ各地公演に参加中。
この間、東日本大震災の数年前より、東北の子ども達、教育関係者向けの表現WSを継続的に行う。
震災後、ポーランドの俳優を3年連続で招聘 日本各地での表現WSを成功させる。
2016年3月11日 EUジャパンフェスタの支援事業「Fukushima Tree」をヴロツワフ市の劇場にて
上演、来4月もソロ作品を演出家と共同発表予定。

※1 ヴロツワフ市=ポーランド南部、ドイツ、チェコ国境付近に位置する西洋屈指の演劇都市。
2016年のEU文化政令都市として、秋にはEU演劇オリンピック開催地として注目を集める。
※2 トマシェフスキ=ポーランドマイムの始祖 カシャ女史のプロフィールはこちらから。https://jp.mg5.mail.yahoo.co.jp/neo/launch?.rand=64p3mdlnn4shh#tb=2qrara4i

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DATE: 2017/08/31(木)   CATEGORY: 上演記録
夏の夜の岸田國士 『髪の毛と花びら』 後半
後半)
ひと目、昭和の「不倫サスペンス」の楽しい設定で興味を引っ張っている展開だけれど、とても素敵な人間哲学、身近に感じる皮肉や示唆に溢れている作品だと思う。
また、大正生まれの登場人物を設定し、さりげなく戦争を話題の重箱に詰めた。戦時中、大政翼賛会で芸術部長を務めていた岸田國士の「戦争観」としても興味深いところである。
夫が若い警官に語る「世が世なら、、、」という定型句は、戦時中へのオマージュか権力へのか皮肉か。まあ、考え過ぎだけれどこういう物語的は時間を流すだけの会話の中に、わりと本音が見え隠れすることがある。


さて、これを上演しようと決めてまず、「美術」兼「効果音を奏でる楽器」として、盲人用の点字タイプライターをどうしても入手したくなった。
古道具をアチコチとさがして、やっと見つかった昭和の現物は簡易式だったけれど、一応まだ稼働した。

冒頭、暗転中にしばらくの時間、タイプ音と美津子の声だけを響かせ、盲人の「光の無い世界」から入ることが叶った。

ちなみに健常者が不慣れな暗がりに置かれると、時間は長く感じるらしい。

本編は、塾一久さんの渋く深い語り口で始まり、軽快な斉藤こず恵さんとの掛け合いで「文」の部分を巧妙に語る贅沢。
一部削除はしたものの、ほぼノーカットで綴った。

いい声、いい動き、生音のレトロな時間。

この公演の演出イメージは、当初「大正時代、ちょっと豊かな家庭の居間に、奥様のお友達が集まっている読書の同好会で、この本を読んでいる」という設定で、彼らは読みながら、興によっては動いてみたり、ふざけてみたり・・。

と、いう状態から、そこに本のラストシーンに、本当にご主人が帰宅してきて、現実にシンクロしていくという感じであった。
そこから紆余曲折を経て、確かな演者の迫力と技量が加わって、最終的にとても素敵な時間となった。

「リーディングだからこそ」出来ること、「ならでは」という上演のあり方も、いくつか気づくことが出来た。
自分もよく口にする「リーディングは面白くない」という説は、作り手が「立ち芝居」からの手抜きを前提にしているからなのだと思う。(つまらないものは、どんなに派手にやってもつまらない。)作り手が100%工夫すれば、プロパーな立ち芝居よりも、可能性は広くなる。

リーディング公演にたいしてポジティブに思わせてくれた3作だった。

(了)   photoTomokoKosugi

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DATE: 2017/08/31(木)   CATEGORY: 上演記録
夏の夜の岸田國士 『髪の毛と花びら』 前半
(・・・前半)
岸田國士の『髪の毛と花びら』という作品は、全集を読んでいるうちに掘り出した小説である。どなたに聞いてもとても面白い話だと言って頂いたけれど、戯曲ではないので、知る限り、これまでどこでも板に乗ることはなかった。
読み物(小説)ではあるけれど「 」の会話部分が非常に多く、リーディングならではの作品でもある。見つけた時は嬉しくて、今回は「親と子」か「女給さん」をテーマに、戯曲選びをしようとしていたのを転覆させて、これを上演することにした。発掘した喜びである。
さて、たとえば、『ヨシオはハナコのことが好きだ』と小説の本文に書かれていれば、それは事実となるけれど、戯曲に『ヨシオ「僕はハナコのことが好きだ」』と書かれていると、事実はそうとは限らない。むしろ疑ってかかった方がいい。
なので戯曲にかかれているセリフから、行間を読み取って事実をあぶり出す作業が必要になるわけだけれど、岸田國士の作品は 普遍的な人間の心理が描かれているだけに、この作業にやり甲斐も楽しさもある。
発表された作品は、作家の手を離れたものだから、ある程度読み手は勝手に判断する特権はあるにしても、作業として「作家の意図した心理」を探ろうとするときに、その作家が書いた「小説」の存在は役に立つ。
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盲人の繊細な感覚、光の代わりに得た能力は、超人的である。その着目点自体の面白さもあるけれど、妻・美津子の自分の「美」に対する複雑な感覚について、その設定を使って炙る出しているところが秀逸。
夫のことは裏切らないと決めつつ「自分が若い色男の気を惹きつけたことは、知られたくないが、知らせたい」という美津子の心理をしっかりと説明した上で、「 」セリフで語らせている。
・・・(つづく)   

photo:TomokoKosugi

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塾一久

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柳鶴英雄

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加藤亮佑

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柳鶴英雄 斉藤こず恵 奈良井志摩

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奈良井志摩

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柳鶴英雄 奈良井志摩

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奈良井志摩

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中村直美 ほか
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DATE: 2017/08/30(水)   CATEGORY: 上演記録
夏の夜の岸田國士 『葉桜』
『葉桜』・・・

前置きの余談だけれど、偉大な作家は後世、必要以上に権威づけられて厳かに扱われていないだろうか、という疑問をチェックするために、いとくに古典をやるときは「喜劇俳優が喜劇として演じたらどうなるか」という想定をしてみる。
大抵は、ほとんどの部分はうまくいっても、肝心のところで無理が出てしまったりするもので、歴史的な作家でも、上演を前提に書かれている戯曲は、その当時は来場するお客さんありきで、けっして退屈させるようなものを書いてはいないと思う。

岸田國士だと、この『葉桜』とか『屋上庭園』とかは、わりと後世に高尚に扱われすぎてないかなあ、という部類だと思う。ためしに、喜劇のフィルターを掛けて読むと、この母親は笑えるくらい変な人で、言ってることはたまに支離滅裂、わがまま、自分で突っ込んで自分でボケて、勝手に怒ったり泣いたりしているわけで、あきれるし腹も立つ。

この母、計算上は40歳前。時代が違うとはいえ、一番元気で手ごわいときである。つまりそこに「普通の人」であることが現れていると思う。
そこらにいる「おかん」なのだ。そうすれば、わりとあの、独白のような長いセリフが何か所もあるけれど、結構成立するように気がしてきて、これは最後にホロっとさせるところまで計算された、わりと喜劇っぽい作品なのかもしれない、と、そこに挑戦させてもらえた。


さておいて、今回の『葉桜』はとても好きな時間だった。
蒔村さんの技量や語り口の素敵さは言うまでもなく素敵だし、芙三次さんの読みとアプローチ(とそのオファー)は的確で、葉桜とはいえ、ずっと新緑の新芽のような感じだった。

バンドネオンで、仁詩さんにアレンジしてもらって、さだまさしの(あるいは百恵ちゃんの)「秋桜」を流しながら、コテコテの「葉桜」嫁に出す娘への複雑な心情を綴る王道を演出しながら、アナウンサーの真里さんのナレーションで、彼女の「回想」という額縁を重ねた。

そんな演出部分の効果というより、蒔村さんの読みと、戯曲のセリフの「王道」部分でだろうけど、なんども涙腺が緩んだ。
もはや「嫁入り」に別れを感じない時代かもしれないけれど、ずっと憎たらしく手ごわい存在だった「母」との別れは、必ずやってくる。

そのとき「娘」は、大人になっているのだろうか。
「いつになっても、これでいいってことはない」のだ。

(photo Tomoko Kosugi)

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前田真里(ト書き)

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バンドネオン演奏 仁詩

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坂東芙三次(娘)

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蒔村三枝子(母)

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前田真里
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DATE: 2017/08/29(火)   CATEGORY: 上演記録
夏の夜の岸田國士2017 ホテル・ウシヤマ

岸田國士『牛山ホテル』というのは、テーマは違いますが「蝶々夫人」と「ミス・サイゴン」の橋渡しのような設定です。

コスモポリタンといえば聞こえはいいですが、皆、当時の日本人からすれば全員アウトサイダーな人たちの群像劇として描かれている、ように思いました。
いろいろな事情の異なる人生が交錯し、その対比が素晴らしい作品だと思います。
これを先日は翻案して、極めて蝶々さんとピンカートン的な、またキムとクリス(とエレン)的な構成にして上演しました。
上演時間と、音楽劇としてのリーディング、ということで、ヒロイン「さと」さんと嘘主人「真壁」の関係を中心にした、恋と人生のお話でした。

拙演出で伝わったかどうか、そもそも配役が最終的には前日に決まるといういい加減具合でしたが、役者さんのお力で生き生きとした人物が登場していました(ように思えました)。

字幕の残りのやり残し感があるせいか、もう一度、やってみたい、そう思った作品でした。


(Photo TomokoKosugi)

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奈良井志摩(左) 坂東芙三次

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斉藤こず恵

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蒔村三枝子(左) 柳鶴英雄

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中村直美 坂東芙三次

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前田真里(左) 塾一久

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