FC2ブログ
花天月地プロジェクト
KatenGetch Project (YMC Inc.)
DATE: --/--/--(--)   CATEGORY: スポンサー広告
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
page top
DATE: 2011/06/01(水)   CATEGORY: 上演記録
【外部演出】 関節炎
『関節炎』は、フォワシィの作品の基本となる出世作で、相当な思い入れのある戯曲です。

初演以来約40年弱、日本でもこれまで多くの上演が行われていて、素晴らしいものもあり、ある意味「やりつくした」感もあります。


そんな中で、今回はAキャストの関節炎は、「観つくした」お客様(=関係者)から、絶賛されていました。

個性はベテランの山谷勝巳さんが演じる、フォワシィ作品の中心的キャラクター『リュルサン氏」

『殺し屋』の宮川浩明さんは、前回35周年公演で、『橋の上の男』のカメラマンを演じた俳優さんで、フォワシィ作品の理解もツボも得いています。

何より、その役どころを掴んで、美しいマイムでしっかり3人芝居として成立させた神山一郎さんのボーイは、見巧者を唸らせるものでした。

2011-06-06-1034-58.jpg

(左から、宮川浩明、神山一郎、山谷勝巳)
2011-06-06-1037-14.jpg


少ない稽古時間を補う事が出来るのは、それぞれの俳優さんの技量と、台本の読解力なのだと感じました。

劇団ではない寄せ集めのプロデュース公演の宿命として、じっくり時間をかけて、全員の得心がいくまで煮詰めていくことは敵いません。どこかで締め切りを設けて、板の上に乗る日がくるわけです。


この3俳優さん、とにかく意識が高いのです。

稽古場と稽古場の間、いつも進歩して新しいオファーを持って来られていました。

それを相互に受け止めて返す、というとても創造的な作業になっていました。



ご多分に漏れず、難解で多量な台詞には苦労されていましたが・・。

本番では、きっちり決めていただきました。



主宰の谷氏からも、なんとか再演出来ないものかと愛されてしまったみたいです。



この関節炎を間違って演出してしまう罠は、一つはボーイさんをエキストラにしてしまうこと、もう一つはコントにしてしまうことだと思っていました。



なのでボーイさんはABキャストとも、意識が高く、動きが美しい俳優さんに演じていただく必要があったわけです。

Aの神山さんはもちろん、Bは江口秀子さんにお願いしました。

「秀子」なので、たぶん女性ですが、あくまでボーイです。男装です。
deko.jpg


まだ、稽古読み合わせの時に、いきなりウィッグで登場してもらって、一瞬誰だかわからないくらい驚きました。

背が低くて動きがコミカル、それでいて切れのあるボーイさん、という意図にしっかりと応えていただきました。



Aキャストでは別の役で出演、体力的にも精神的にも、一番負担をかけた苦労して悩んでいたみたいですけれども、見事でした。

2011-06-06-1033-24.jpg
(左から岩田真、江口秀子、小泉武也)



Bキャストでは、ことのほか注目されたのが、スキンヘッド・岩田真さんの『殺し屋』

サングラスをかけていれば無条件にコワモテで、サングラスをはずしたら『眼』がとってもかわいい、という反則技を(笑)キャラクターとして活かしていただきました。



こちらでリュルサン氏に挑んだ小泉武也さんは、モリエールをレパートリーにしてる劇団芸術劇場さんの所属です。ウェルメイドの喜劇との違い、フォワシィのブラックをどう見せるか、お手並み拝見でした。



コントにしてはいけない罠、を承知していても、この際立ったキャラクター、おかしなストーリーの台本は厄介なものです。

短い稽古時間、揃わない意識、直前まで修正した台本、なんてことも含めて、こんなシチュエーションで、いかに真剣にその役を生きられるか、俳優さんは大変な仕事です。



ギィ・フォワシィは手ごわいです。

短編でも俳優さんの技量と経験が試され、しっかしと本質を把握できていない演出では、ごまかしきれない戯曲なのでしょう。

だからコンクールに向いているのかもしれませんが。


(写真=中川忠満 *江口さんのスナップは除く)

スポンサーサイト
[ TB*0 | CO*0 ] page top

COMMENT

 管理者にだけ表示を許可する

TRACK BACK
TB*URL
Copyright © 花天月地プロジェクト. all rights reserved. ページの先頭へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。